「えーと、どなた様ですか?」
「Xでテルさんと約束した、関根と申します」関根と名乗るその男は、その場で会釈した。
「よかった。僕がテルです。関根さんわざわざすみません。ただ、ちょっと今、まだちゃんと彼女に伝わってなくて、あの、そういう、まだ寝取りとかそういうんじゃないんですけど、大丈夫ですよね」
「もちろん、大丈夫ですよ。何かお役に立てることもあるかもしれませんから、一緒に楽しくお話でもしましょう。飲み物も買ってきましたよ」と関根はディスカウントストアの袋を持ち上げて微笑んだ。
照と関根が部屋に入る。ソファに明里が腰掛けて二人を睨んでいた。
「ねえ、ちょっとどういうことか説明してほしいんだけど」
照はその場で天井を見上げながら、たどたどしく
「えーっと、あのー、ネットで知り合った関根さんです」
「ネット!?何なの!いい加減にして。いいからこっちきて」明里は手招きをして、照を呼びつける。耳を引っ張り上げながら照にひそひそと耳打ちする。
「そんなネットで知り合っただけなの?あったこともない人を部屋にあげて照くんは何考えてるの!すぐ帰ってもらって。襲われてからじゃ遅いのよ」声こそ小さいが、すごい剣幕だ。



